どうして介護職はナメられるのかっ!

踏み込んだタイトルですみません!!!

 

どうか同業の方、お気を悪くされないで下さいね。様々なご意見あると思いますので、反論や共感を是非聞かせて下さい。

 

私は介護施設に勤めて3年ほどになりますが、どうもずっと気になっていることがあります。

どうして介護職は専門職と並ぶと、どうも萎縮してしまうのか。

看護師や療法士、医師など施設によっては様々な専門職の方と共に仕事をされておられるかと思いますが、どうも他職から介護士に向けての発言が上から目線なのが気になります。

一重に学歴でしょうか、資格でしょうか…

 

もちろんそれもあるかもしれませんが、私は、人だと思っています。

介護現場での勉強中は色んな職員さんによくご自身のお話を聞かせてもらうことがありましたが、なんとなく、学歴や経歴にコンプレックスを持たれている方が多いような印象を持ちます。私自身大学中退からの介護の道を選んだわけですが、少なからず同じように他者と比べてしまっての劣等感は持っています。

 

介護保険制度が始まって以降、爆発的に増えた介護関連施設と高齢者増による圧倒的介護者不足も相まって、就職希望者向けの「介護」の受け皿は大きく、まさに色んな経歴の方が入ってこられます。極論言ってしまえば、特に無資格でも雇用条件に見合う人材であれば良しということですので、他専門職の方と比べると前提から違うというのはその通りでしょう。

 

しかし、、、

それでも介護施設で勤める介護職はプロです。

決してだれでもが継続してできる仕事ではありません。入職するのはそこまで難しくないのでしょうが、継続できる人材というのは非常に貴重な存在です。

スタートはどうあれ、介護の基礎を学び、時間を作って資格を取得し、何よりサービスの根幹たる利用者さんと一番長く接点を持っている職種が介護職です。

場合によっては、家族より利用者の「現在」に詳しいのは介護職かもしれません。

 

世間の風潮というのもあるのでしょうが、そんな人たちが正当に評価されないというのはもったいない話だなと思いますね。私は、もっと介護職が自身の仕事に誇りを持ち、生き生きと仕事ができればと思います。加えて、関わってきた中で気づく利用者さんのささいな変化や思いを、自信を持って他職へぶつけていってほしいですね。

「褥瘡」「腋窩」「膝窩」これ読めますか??

介護の仕事を始めて最初に調べた漢字

褥瘡 じょくそう :床ずれ」

腋窩 えきか :脇の下」

膝窩 しっか :膝の裏」

当時、全くの未経験者だった私が最初につまづいたのがこれ。

漢字の読み方や意味が分からないっっっ!!

まぁ漢字だけでなく大抵の専門用語はさっぱりで、特に看護師さんが書いた申し送りなんてもはや日本語の方が少ないんじゃないかと感じていました。

 

周りの職員さんも利用者さんについたりで新人を構ってる余裕はなく、さすがに1〜10まで人に聞けないのでメモ帳にとっては家に返って調べてました。。。(当然といば当然のことですが)

知らない事が多すぎて「しんどいな」と感じたことは数え切れないほどありますが、人に恵まれてか、何とかここまで続けることができています。

 

介護の仕事をしていてふと思うのですが、未経験の方でも選択しやすい仕事な反面、なかなかそういう方が長続きしないのはなぜでしょうか。私が現在の職場に入ってから10代〜20代の若手職員も入ってきましたが、次々と道半ばに辞めていってしまいました。(決して指導体制が悪かったとは思えないのですが)

 

「給料が安いわりに仕事内容がきつい!」

→否定しません、そのとおりだと思います。周りの職員さんは昔に比べたら…と言いますが。国が処遇改善加算というものを用意して介護職員等の給与UPを図っていますが、仕事内容や職種の必要性、深刻な人手不足を考えるなら十分とはほど遠い。加えて言うなら、その加算の財源は一定割合で利用者負担と来るものですから、少ない年金や貯金を切り崩して来ていただく方を見ると手放しに喜べない自分もいます…

→私は本当に介護職員なのかと疑問に思ってしまうほど色んな業務を兼務されている方も中にはいます。大規模の施設なんかではまさにお風呂場は戦場なのかといわんばかりで、休憩時間にはぐったりとした顔の職員さんも多いですね。

 

「利用者や家族に対して圧倒的に立場が弱い。」

→慣れてしまうとあまり感じないかもしれませんが、それはただ麻痺しているだけです。介護職員も人間ですから、いくら認知症だからと言われても暴言や暴力には傷つきますし、いわれのないことで責められると腹も立ちます。セクハラやパワハラなんてしょっちゅうですよ。しかし言えない。

 

挙げだすともうきりがないくらいでてきそうですね!

私個人として思うのは、介護職員に要求される内容が入職する前に想像していたものと大きく異なっているからではないかと。私自身もそうでしたので。

介護職といっても、ただ送迎したりご飯を食べさせたりオムツを交換したりお風呂に入れたりといったものだけはもちろんありませんでした。そう。利用者1人1人に違った病気や障害があったり、好みがあったり、ご家庭事情があったりするので個別での対応など把握しなければならないことが多すぎる。あと、書類なんて何枚作るんだ。8時間勤務の中でどこにそんな時間があるんだ。。。と。

 

 

 

それでも現場で介護をされる職員は完璧ではないかもしれませんが懸命に覚える努力をされ、ニーズに沿う介護を提供しようとし、またエンターテイナーとしての役割も果たそうとされています。少しばかりかじった程度の人間ですが、そんな方々をかっこいいと思いますし、心から尊敬しています。だからこそ、そんな人たちが心をすり減らして、身を削って、目の光を失っていくのは見たくないものです。

 

私も25歳そこそこの人間ですが、結局のところ、介護という仕事が現状若い人たちにとってそこまで魅力を感じない職種となってしまっているのかもしれません。「働き方改革」なんて言葉が聞かれて久しい気がしますが、給与面はもちろん含んで、若手が働きやすい職種・続けて頑張れる職種にどんどん変わっていってほしいものですね。

大学中退後、介護の仕事に就きました。

 

「大学中退」

私は高校卒業後、特に明確な目標などは持っておらず、学費が安いという理由もあり地方の国立大学に進学しました。

 

特にやりたいこともなかった私には大学の講義がどうしても退屈で窮屈に感じられ、学業に身が入らない分、社会勉強という大義名分でいろんなアルバイトをしていました。(ただの子供の言い訳にすぎませんがっ!)

 

その場の思いつきで、

「ここで働かせてください!」とレジの店員さんに言ったコンビニ勤務から始まり

居酒屋、ダイニングバー、ライブ会場スッタフ、ブライダル、相席ラウンジ・・・・

とそれはそれはアルバイトに明け暮れる日々でした。

 

そんな生活を続けているうちに大学の必須単位を取得できず留年が決まり、当然学費の援助をして頂いた親にはこっぴどく叱られ、相談の末に自主退学を選びました。

 

それまでしてきたアルバイトはどの仕事でも人に恵まれ、本当に色んな思い入れがあり正社員で働くことも考えました。しかし何より、迷惑をかけた親を一番に安心させなければとの思いが強く、地元に戻ることを決めました。 

 

地元に帰ることになった私は就職先を探すわけですが、そのときに出会ったのが「介護」という仕事です。知り合いの強い勧めもあり、現在の仕事をはじめました。 

 

 

 

 

と、前置きはこのような感じです。まさに親不孝な息子!

幼少より母子家庭で兄弟もいるので、母親の負担は相当のものだったかと今では思いを寄せられますが、当時の私はまるで自分のことしか考えられませんでした。

 

「介護の仕事」

正直自分が介護の仕事をするなどは全く思ってもみませんでした。

みなさんは、介護と聞くとどんなイメージを持たれていますか?

twitterなんかで「介護」と検索すると、面白いほどド直球な介護へのイメージがみてとれます。

 

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「介護」ツイート検索より

 

私も実際そうでしたが、およそ人生において介護に関わりを持たれていない方にとって、介護のイメージはこういったものが多いようです。もちろんすべてがそうと言っているのではないですよっ!ただ、どうしても介護職の社会的地位や偏見などもありマイナスイメージの払拭は現状むずかしいのかと思っています。

(※「介護」検索中に出てきたツイートには、介護に関わっておられる方の熱いメッセージや、思わずほっこりするような内容のものも多く散見されました)

 

全くと言っていいほど畑違いのところから「介護」の世界に入りましたが、関わることで初めて分かったことばかりで、カルチャーショックを受けました。

この仕事をはじめて早いものでもう3年があっという間に経過していますが、当時のことを思い出しながら介護を始めたときのことを少しずつブログに更新していきたいと思います。

 

初投稿!!!

はじめまして。

記事に興味を持って下さりありがとうございます。

 

私は現在25歳(男性・独身)介護施設勤務で相談員をしています。

この仕事についてからの経験や年数は圧倒的に未熟で勉強の日々ですが、「介護」に関わる仕事に就いて感じたことを何か記録に残したいと思い、ブログを書いてみることにしました。

 

このブログがほんの少しでも、介護という仕事への理解に役立てればと思います。そして願わくば、同業の方や自宅で家族の介護をされている方、これから介護の仕事に就くことを考えておられる方などと繋がりたいです。全く面識がないからこそ普段はなかなか聞けないことを敢えて相談できたり、愚痴や弱音を吐き出せることもありますので、そういった方同士で気軽に繋がれるネットワークができればと思っています。 

 

これから介護に関わる記事を時間の許す限り更新していきますので、興味のある方はお暇ができたときにでも気にかけてやってください。

 

少しだけブログテーマに触れますが、「カイゴノカタチ」はまさに人それぞれで何が正解かは分かりません。私は福祉・介護の分野とは畑違いのところから飛び込んでしまいましたが、現場で一から学んだ介護は想像していたほど簡単なものではありませんでした。言ってしまえば当たり前のことですが、生活する上でどうしても介護が必要な方とそれを支える家族の方、事情や思いはそれぞれにあります。また、サービスを提供する側の職員も人間ですから色んな個人事情を抱えながら介護を必要とする方に手を差し伸べ、ときに自身の心情と所属施設の方針の相違に悩まされ、それでもできる限りの「カイゴノカタチ」を模索します。悩みの絶えないテーマだからこそ1人で抱え込まずに一緒に考えていければと、この名前にさせて頂きました。